「子どもの語彙力を増やしたい」
「やはり本を読ませたほうがいいの?」
「読書だけで国語力は伸びる?」
このように考える保護者の方は多いと思います。
結論から言えば、読書は語彙力アップに効果があります。
厳密にデータを取って検証したわけではありません。しかし、たくさんの言葉に触れれば語彙が増えるというのは、感覚的にも自然なことではないでしょうか。
実際、英語や古文でも、単語や文法をある程度学んだあとは、多くの文章に触れることで語彙や表現が増え、読むスピードも上がっていきます。
国語(現代文)も同じです。
この記事では、読書と語彙力の関係について、小学生・中学生の保護者向けにわかりやすく解説します。
読書で語彙力は伸びるのか?

多くの言葉に触れるほど語彙は増えやすい
読書をすると、日常会話では使わないような言葉に大量に触れます。
例えば、
- 心情を表す言葉
- 状況を説明する言葉
- 抽象的な表現
- 論理的な言い回し
などです。
普段の会話だけでは、
- 「すごい」
- 「やばい」
- 「ちゃんと」
のような限られた言葉しか使わないことも少なくありません。
しかし、本の中では、
- 「困惑する」
- 「納得する」
- 「比較する」
- 「予想する」
など、さまざまな語彙に触れます。
そのため、読書量が増えるほど、自然と語彙力も伸びやすくなります。
会話だけでは触れられない言葉に出会える
特に説明文では、
- 原因
- 理由
- 比較
- 具体例
- 要因
など、論理的な言葉が多く登場します。
また、物語文では、
- 緊張する
- 落ち込む
- 安心する
- 誇らしい
など、感情表現に多く触れます。
こうした言葉を知っているかどうかで、国語の読解力は大きく変わります。
読解問題では、文章の意味を理解する以前に、「言葉そのものを知っているか」が重要だからです。
英語や古文でも「たくさん読む」ことは重要

単語・文法を覚えたあとに読む量が重要になる
英語を勉強するときを考えると分かりやすいでしょう。
最初は、
- 単語
- 文法
を覚える必要があります。
しかし、そのあとに大切になるのは「実際に多くの英文を読むこと」です。
たくさん読むことで、
- 単語の使われ方
- 言い回し
- 表現
- 文の流れ
が自然と身についていきます。
古文も同じです。
古文単語や文法だけを覚えていても、実際の文章を読まなければ読解力は伸びません。
読む量が増えると読むスピードも変わる
多くの文章に触れると、
「この表現は前にも見たことがある」
という経験が増えます。
すると、
- 読むスピード
- 内容理解
- 文脈把握
が少しずつ速くなっていきます。
これは国語でも同じです。
読書量が多い子は、文章への抵抗感が少なくなる傾向があります。
国語(現代文)も英語・古文と同じ

多くの文章に触れることで語彙力は伸びる
国語でも、たくさん文章を読むことで語彙は増えていきます。
特に小学生・中学生は、まだ知らない言葉が非常に多い時期です。
読書によって、
- 新しい言葉
- 新しい表現
- 新しい考え方
に触れることは、大きな意味があります。
また、「本を読む子」は、自然と長文への耐性もついていきます。
説明文と物語文では増える語彙も違う
読む本によって、増える語彙も変わります。
例えば、
物語文
- 感情表現
- 会話表現
- 心情理解
説明文
- 論理表現
- 抽象語
- 専門用語
などです。
そのため、物語だけではなく、説明文にも触れることが重要です。
国語が苦手な人には、説明文の本がおすすめです。説明文は、自分の主張を相手に伝えるために、指示語や接続語を駆使しています。そのため、「筆者が言いたいこと」が把握しやすいです。岩波ジュニア新書がおすすめです。
小学生の場合は、
- 科学読み物
- 歴史
- 図鑑
- 伝記
などもおすすめです。
ただし、読書だけでは語彙力は完成しない

小学生は漢字・ことわざ・慣用句の学習も必要
読書は非常に大切ですが、それだけで十分とは限りません。
特に小学生は、そもそもの語彙がまだ少ないため、
- 漢字
- ことわざ
- 慣用句
- 四字熟語
などを並行して学習する必要があります。
また、
「言葉は見たことがあるけれど意味が分からない」
というケースも多いです。
そのため、
- 意味を調べる
- ノートに書く
- 会話で使う
ことも重要になります。
意味を調べたり使ったりすると定着しやすい
読書中に分からない言葉が出てきたら、
「なんとなく飛ばす」
だけでは定着しません。
例えば、
- 辞書で調べる
- 保護者と会話する
- ノートにまとめる
などをすると、語彙は定着しやすくなります。
読書は、語彙力アップの「入口」として非常に強力です。
しかし、定着にはアウトプットも必要なのです。
読書しているのに国語が伸びない子もいる
実際には、
「本は読んでいるのに国語が苦手」
という子もいます。
その理由としては、
- 読み方が浅い
- 語彙の意味理解が弱い
- 課題文、問題文を読み飛ばす
などが考えられます。
特に中学受験や高校受験では、
- 語彙力
- 読解力
- 記述力
をバランスよく鍛える必要があります。
家庭だけで難しい場合は、国語専門塾や個別指導を利用する家庭も少なくありません。
通信教育や個別指導では、
- 読解問題の解き方
- 語彙の定着
- 記述添削
まで学べることがあります。
「読書はしているのに国語が伸びない…」と感じる場合は、一度教材や指導方法を見直してみるのもよいでしょう。
読書習慣をつけるときの注意点

無理に難しい本を読ませない
難しすぎる本を無理に読ませると、読書嫌いになることがあります。
まずは、
「読める」
「楽しい」
と感じられることが大切です。
まずは「読める」「楽しい」が大切
特に小学生では、
- 漫画
- 図鑑
- 短い物語
から始めても問題ありません。
まずは、
「文章を読むことへの抵抗感を減らす」
ことが重要です。
読書習慣がついてから、少しずつ長い文章に挑戦していくとよいでしょう。
まとめ|読書は語彙力を伸ばす強力な土台になる

読書は、語彙力を伸ばすうえで非常に効果的です。
多くの文章に触れることで、
- 新しい言葉
- 表現
- 言い回し
を自然に学べます。
これは英語や古文と同じで、「たくさん読むこと」に大きな意味があるからです。
ただし、読書だけで国語力が完成するわけではありません。
特に小学生・中学生では、
- 漢字
- 慣用句
- 語彙学習
- 読解問題演習
なども並行して行う必要があります。
「読書しているのに国語が伸びない」と感じる場合は、語彙や読解の学習方法を見直してみるのもおすすめです。
