特殊算の最初の壁
受験算数には、特殊算とよばれる解法がある。つるかめ算、旅人算、流水算などだ。
どういうものかというと、中学生以上なら方程式を利用するところを、なるべく方程式を使わずに図を利用して解く方法だ。
中学受験の経験がない人でも「つるかめ算」は聞いたことがあると思う。たとえばこういうものだ。
「鶴と亀が合わせて10匹(羽)います。足を合わせると全部で34本あります。鶴は何羽でしょう?」
連立方程式を使えば何てことないが、そこをあえて使わずに解かないといけない。(※方程式を使うのが絶対にダメというわけではないが、難関校を目指すのであれば方程式に頼らないほうがいい)
参考書や塾のテキストでは「全部鶴(または亀)と仮定する」方法を最初に教えるもの多いが、この考え方は大人でもむずかしい。
「こんな入り口でつまずいていたら、この先学習する内容をできるようになるのか?」と不安になると思うが気にしなくていい。
上記の考え方がいずれはできるようになるのが望ましいが、学習初期の段階で無理に理解する必要はない。
とりあえず面積図を使えればいい。
連立方程式はおすすめしない
中学受験の経験のない大人が「つるかめ算を利用する問題」を子供に教えるとき、連立方程式で教えようとするかもしれない。特殊算のなかにも消去算というものがある。言ってしまえば連立方程式だ。
だから上記のような問題なら即効性がある。
しかし、さきほども述べたが難関校を目指すのであればおすすめしない。連立方程式を使うとかえって解きにくい問題がでてくるからだ。急がば回れ。地道に特殊算に慣れていくしかない。
面積図を描くときのコツ
つるかめ算は面積図を使って解けばいい。面積図では対応できない問題もあるが、そういうものは放っておけばよいのだ。
確実にマスターできるパターンの問題からつぶしていく。理解できないからといって立ち止まってはいけない。まずは全範囲を一気に学習するほうがいい。
面積図は理科の計算でもよく使うので習得必須。