負けても加点される場合
- AさんとBさんが、じゃんけんを30回する。
- 勝つと4点、負けても1点もらえる。
- あいこのときは、2人とも2点もらえる。
- じゃんけんを30回した後、Aは68点、Bは74点である。
(1)あいこは何回か?
(2)Aは何回負けたか?
(1)あいこの回数を求める
2人の合計点が、何点増えるか確認する
勝つと4点、負けても1点もらえるので、勝敗が決まるたびに、2人の合計点は5点増える。

あいこのときは、2人の合計点は4点増える。

「じゃんけん30回後の2人の合計点」を面積図にする
左の四角形は、「勝敗が決まったとき」の得点。
右の四角形は、「あいこのとき」の得点。また、あいこの回数を□回とする。
この2つを合わせると「2人の合計点」になる。
Aは68点、Bは74点なので、「2人の合計点」は、142点(=68+74)。

面積図から式を立てる


面積アは、上図のようにあらわされるので、(5-4)×□=5×30-142。これを解くと□=8。
よって、あいこは8回。
(2)Aが負けた回数を求める
勝敗が決まったときの、Aの得点に注目する
あいこは8回なので、「あいこのときにもらえる、Aの得点」は、8×2=16点。
よって、「勝敗が決まったときの、Aの得点」は、68-16=52点。勝敗が決まったときの回数は30-8=22回。これを面積図にすると下図のようになる。
また、Aが負けた回数を〇回とする。

面積図から式を立てる


面積イは上図のように表されるので、(4-1)×〇=4×22-52。これを解くと〇=12。
よって、Aが負けた回数は12回。
負けると減点される場合
- AさんとBさんが、じゃんけんを30回する。
- 勝つと3点もらえ、負けると1点減点される。
- あいこのときは、2人とも2点もらえる。
- じゃんけんを30回した後、Aは48点、Bは52点である。
(1)あいこは何回か?
(2)Aは何回負けたか?
(1)あいこの回数を求める
2人の合計点が、何点増えるか確認する
じゃんけんをして勝敗が決まるとき、勝った方は3点もらえ、負けた方は1点減点される。よって、2人の合計点は3-1=2点増える。

あいこになるとき、2人の合計点は4点増える。

「じゃんけん30回後の2人の合計点」を面積図にする
左の四角形は、勝敗が決まったときの得点。
右の四角形は、あいこになったときの得点。
じゃんけんを30回した後、Aは48点、Bは32点なので、2人の合計点は48+32=80点。
あいこの回数を□回とする。

面積図から式を立てる


面積アは上図のように表されるので、(4-2)×□=80-2×30。これを解くと□=10。
よって、あいこは10回。
(2)Aが負けた回数を求める
勝敗が決まったときの、Aの得点に注目する
あいこは10回なので、Aの得点48点のうち、あいこの分が2×10=20点。
よって、勝敗が決まっときに得た、Aの得点は48-20=28点。
また、勝敗が決まる回数は30-10=20回。
「勝敗が決まって増えた、Aの得点」を線分図にする
Aが20回全勝したとすると、3×20=60点になる。
ここで、勝ちを1つ取り消すと、勝ちの分3点が減る。さらに、負けた分1点も減る。
つまり、勝敗をとりかえるごとに3+1=4点減る。

Aが負けた回数を〇回とすると、60点から4×〇点減る。そして、28点残る。

よって、上図より、4×〇=60-28。これを解くと〇=8。
したがって、Aは8回負けた。