この記事では、豆電球の回路に関する問題を解くための、覚えなければならない基礎知識をまとめている。回路の問題が苦手な人の助けになればうれしい。
直列回路と並列回路
直列回路
並列回路
並列回路のとくちょうは、電圧がどこも同じであること。電圧についての解説は別記事で述べる。
豆電球1個に流れる電流
直列つなぎの豆電球の個数が2倍、3倍、・・・になると、抵抗は1/2、1/3・・・になるという解説をしている参考書がある。
この考え方が基本になると思うが、初学者だと混乱するかもしれない。なので、「豆電球1個に流れる電流」は、次のようにして求められると知っておくといい。
このやり方で、豆電球に流れる電流を求めることができるようになれば、豆電球の個数と抵抗、電流の関係が比例なのか反比例なのかはすぐにわかる。
電流と抵抗の関係
電流と抵抗の関係は、反比例の関係になっている。電流の逆数が抵抗であると覚えておけばいい。
抵抗とは、電流の流れにくさのこと。抵抗が大きいと電流は小さい。抵抗が小さいと電流は大きい。
合成抵抗
複雑な回路の豆電球に流れる電流を求めるには、合成抵抗の知識が必要になる。
直列回路
豆電球1個の抵抗を1とする。直列つなぎの場合、それぞれの豆電球の抵抗の合計が全体の抵抗となる。
並列回路
並列回路の全体の抵抗の求め方は2通りあるが、ここでは「まず電池に流れる電流を求めた後に、抵抗を求める」方法について説明する。
いろいろな抵抗
パターン1
豆電球A、B、C、電池のそれぞれに流れる電流を求める。
パターン2
豆電球A、B、C、電池のそれぞれに流れる電流を求める。
パターン3
豆電球A、B、C、電池のそれぞれに流れる電流を求める。まずは電池とAに流れる電流を求める。
次に、B、C、Dについて考える。
- B、C、Dの部分だけに注目すると、
B、Cのでんりゅうは1/2
Dの電流は1
電池の電流は3/2 - ここで、電池の電流に注目すると、3/2から3/5となっている。
つまり、2/5倍(3/5÷3/2)になっている。 - B、C、Dの電流もそれぞれ2/5倍すると、
B、Cの電流は1/5
Dの電流は2/5