【理科】太陽の動きがわかる!日周運動と年周運動をやさしく解説

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空を見上げると、太陽は毎日東の空から出て、西の空にしずんでいきます。でも、太陽が本当に空を動いているわけではありません。実はこれは「見かけの動き」です。

太陽の動きには、1日の中での動き(日周運動)と、1年を通しての動き(年周運動)があります。この2つの動きを正しく理解することで、理科の成績アップにもつながりますし、季節や生活のこともよくわかるようになります。

日周運動とは?|1日の太陽の動きの正体

地球の自転による見かけの運動

太陽が毎日、東から西に動いていくように見えるのは、地球が自転しているからです。

地球は、西から東へ1日に1回転しています。この回転によって、私たちには太陽が空を動いているように見えるのです。これが日周運動と呼ばれる現象です。

さらに、太陽は1時間に15度ずつ動いているように見えます。これは、地球が24時間で360度まわるため、360 ÷ 24 = 15 度/時間、となるからです。

東・西の空では太陽はどちらへ動く?

太陽の動き方は、見る場所(東の空・西の空)によって見え方が少しずつ変わります。

「図は東の空を観察したときの太陽の様子です。このあとどちらに動くのか選びなさい」というような出題をされたりしますが、意外と間違える人もいます。

太陽は、東から出て南へ移動し西へしずむことを図で覚えておけば間違えることはないですよ!

東の空

朝、太陽が東の空にあるときは、右上へとのぼっていくように見えます。どんどん高くなっていきますね。

西の空

夕方になると、太陽は西の空に見えるようになります。そこでは、左下にしずんでいくように見えます

年周運動とは?|季節ごとの太陽の動きの変化

地球の公転によって、太陽の位置が変化

日周運動は1日の中の動きでしたが、太陽の通り道は季節によって少しずつ変わっていることにも気づきますよね。

これは、「地球が太陽のまわりを1年かけて回っている(公転している)こと」と「地球が公転面に対して傾いていること」が理由です。

この2つの理由によって、太陽の見える高さや出る方角が変化します。これが年周運動です。

地球は、北極側から見ると反時計回りに公転しています。そのため、太陽の見える場所が毎日少しずつ変わっていき、季節が生まれるのです。

夏至、冬至、春分・秋分のときの太陽の位置

季節がちがうと、同じ時刻でも太陽の位置がずれます。また、昼の長さも違います。これらについての知識は、天球の図を覚えているだけでかんたんに覚えられますよ!

天球で太陽の動きを覚える

まずは、この図を覚えましょう。そうすれば、各季節の太陽の動きを芋づる式に覚えられます。

夏至の日

  • 北よりの東から出て、北よりの西にしずむ
  • 南中高度が高い(真上近くまでのぼる)
  • 昼の時間が1年でいちばん長い

冬至の日

  • 南よりの東から出て、南よりの西にしずむ
  • 南中高度が低い(低い角度のまま)
  • 昼の時間が1年でいちばん短い

春分・秋分の日

  • 真東から出て、真西にしずむ
  • 昼と夜の長さがほぼ同じ
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