食塩水に水を加えて、濃さを30%から10%にうすめる(食塩の量変えない)
水を加えて濃さをうすめたとき、「何倍にうすめた」ことになるのか?
この場合「3倍にうすめた」ことになる。次のように計算する。
はじめ30% ÷ あと10% =3
「水を3倍にするわけではない」ことに注意
「食塩水の濃さが30%」とは、「食塩水のうち、30%が食塩で、70%が水」ということ。
「食塩水の濃さが10%」とは、「食塩水のうち、10%が食塩で、90%が水」ということ。
「3倍にうすめる」とは、
「水の量が3倍になる」わけではない。
「水溶液の量が3倍になる」ということ。
濃さの式で考える
上記の説明で納得できない人のために「濃さの公式」で考えてみる。
水溶液の濃さは公式は次の通り
今回は水を加えるだけで、溶けているもの(食塩)の量は変化なし。□gのまま。はじめの食塩水の量をA(g),水を加えたあとの食塩水の量をB(g)とする。
濃さは30%から10%へと1/3になる。分子の数字は同じなので、分母(水溶液)が3倍になっている。
つまり、「水を加えて3倍にうすめる」とは、「水溶液の量を3倍にする」ということ。
(※溶けているものは変化させずに)