こんな人におすすめ
算数の問題集をやってみたたけれどいまひとつわからない。算数がいやでしょうがない。このような人におすすめです。
この本(まんが)は、中学受験のレベルでいうと入門者レベルです。あつかっている内容は難しくありません。
とはいっても受験算数にふれるのが初めてだと多少わからないところもあります。1章からつるかめ算がでてきますが、初心者にはちょっときびしい。けれど面積図が理解できれば十分です。
いや、初心者なら理解できなくてもいい。「へー、受験算数ってこんなことをやるのか」と気軽に読んでくれたらと思います。
すでに受験算数にふれたことのある人なら、この本が今までわからなかったところの理解の手助けになるかもしれません。苦手な特殊算に目を通してください。ただし、入門者向けなので簡単なものしかありません。よりレベルの高い問題に関しては、別の問題集・参考書で補います。
漫画だが左へとページをめくる形式
漫画です。ドラえもん、のび太、しずかちゃんが宇宙船で旅をしながら算数を学ぶという内容。ジャイアンとスネ夫は登場しません。
物語としては1話完結ではないですが、気になるところから読めるようになっています。旅人算について知りたいならそこから読めばいいです。つまみ食い的に読めばよいかと。
ふつう漫画は右から読んでいくものですが、この本は左から読んでいくつくりになっています。けれど違和感なく読めます。
特殊算に特化
特殊算に特化しています。つるかめ算をはじめに全部で12の特殊算を学べます。
まずはすでに学習済みのところから読むのをおすすめします。ぼんやりと何となく理解していたところがクリアになるかもしれません。
漫画として面白いなら、最後まで読むのもいいです。まだ習っていないところを先につかんでしまいましょう。わからないところがあっても、うんうん考え込まないことです。漫画です。楽しみましょう。
のび太が間違える
子供がやりがちな(?)間違いを、のび太がやってくれます。それに対してドラえもんがツッコみます。ドラえもんでおなじみのパターン。
このやりとりが「あー、なるほど。こう考えるのはダメなのか。こんなふうに考えるのか」という読者への気づきを与えてくれます。
このやりとり、一通り勉強したことのある人からすると冗長に感じるかもしれません。でも、まあ漫画です。楽しみましょう。
栄養のある問題集ばかりやっててもしんどいです。とくに受験勉強をやりはじめのころは。たまには、こうしたおやつ、カンフル剤のようなものを楽しんでみるのも長い受験勉強を続けるための戦略です。