内容・構成
受験理科に必須の解法100パターン
この解法100パターンを習得すれば難関校にも対応可能。
難関校だとさらにむずかしい問題もあるが、たとえそれができなくても合格点は取れる。
レイアウトが見やすい
塾技100のレイアウトは見開き左ページに解法が載っていて、右ページに練習問題があるという構成だ。
個人的に、ページの途中で新しく問題が掲載されているものは好きではない。目次で問題を探せてもけっこうストレスだ。そのデメリットを補うだけのくわしい解説、再現性の高い解き方を載せていれば我慢して使うかもしれないが、今のところそういう参考書・問題集を知らない。
「見やすさ・解法パターンの豊富さ」では塾技100が1番ではないかと思う。まさにかゆいところに手が届く解説だ。電気分野・熱量計算で役に立った。
ただし、メイン教材でわからないところがあるときの補助として使うのがいい。問題がすこしむずかしめであるため基礎固めには向かない。
使う前にやること
塾技100理科を使いこなすには、下記の計算問題をマスターしておく必要がある。これらは野球に例えるとキャッチボールと素振りだ。ルール(問題の解き方)を覚える前の段階だ。これらができないとルールを覚えたところで実戦で使えないので意味がない。
- 四則演算
- 分数・小数の計算
- 比の計算
- 記号・文字のある式の計算
算数ほどではないが、理科でも式を立てるのに苦労する問題がある。「中和反応」、「気体の発生」、「金属と酸素の反応」などだ。
解き方(解答の手順)を理解して覚えないといけないのに、計算に手間取っていたら解答を覚えることに集中できない。
上記の計算は4年生のうちに終わらせておくのが望ましい。小学校だと5,6年生で学習するものもあるかもしれないが、むずかしくないので4年生でも学習できる。四則演算ができていれば、他の計算問題を習得するのに3カ月もかからないだろう。
毎日15分時間をとって計算練習はするべきだ。上記の計算がある程度できるようになった上で本格的に理科の勉強をはじめるといい。計算という土台がないのに、解法パターンを積み重ねていってもすぐに崩れ去る。砂上の楼閣だ。
とくにおすすめの問題集はない。個人的には薄っぺらい単元ドリルでいいとおもう。勉強を開始するときの心理的抵抗が小さいから気軽に取り組めるのではないか。
使い方
メイン教材の補助として使う。
塾などで使っている教材があり、そちらで理解できない問題があるときに辞書として使う。計算問題、語呂合わせなどがけっこう助けになるのではないだろうか。
塾技100で対応できない問題があっても気にしなくていいだろう。そういうものはできなくても合格点は取れる。「理解はできるけれど自力で解けない問題」が解けるように復習に時間を使ったほうがいい。